
熱転写シートはプリント用シートとカッティング用シートで使い方や貼り方が若干異なります。
■プリント用ラバーシートとは
主に溶剤インクや水性インクで印刷をする白無地の熱転写シートです。
自由なデザインをフルカラーでインクジェット印刷し、カッティング、カス取りをして使用します。
■カッティング用ラバーシートとは
既に色が付いているカッティング専用の熱転写ラバーシートです。
自由なデザインに反転カットを行い、カス取り後に使用します。
それぞれ使用方法、貼り方を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【動画解説】プリント用熱転写シートの使い方
プリント/インクジェット印刷

白無地のシートにインクジェットプリンターで印刷をします。
主に業務用の溶剤用のインクジェットプリンターが使われることが多いですが、家庭用インクジェットプリンターで印刷できるシートもあります。
カッティング

印刷後のシートを機械でカットします。
離型紙を貫通しないようにするのと、印刷後にすぐにカットするとインクが乾いていない場合があるので注意してください。
カッティングマシンが無い場合、4万円前後で購入するか、ハサミやカッターを使用してカッティングを行いましょう。
カス取り

カッティング後に余分なシートを除去します。
Siser社の熱転写シートはカス取りがしやすいのが特徴で、専用のカス取り棒を使用すると簡単にカス取りができます。
カス取りがしにくい場合は、アイロンプレス機などで少し温めるとより簡単にカス取りが可能です。
アプリケーション加工

このままでは糊面が離型紙側にあるので圧着できません。
耐熱アプリケーションシートに転写シートを移すことで糊面を露出させます。
なるべく空気が入らないように真ん中からシートを落とし、耐熱アプリに貼り付けます。
アプリ貼り用のスキージを使うと失敗しにくいです。
プレス加工

対象物に乗せて位置を調整します。
必ず決められたプレス条件に従い熱圧着して貼り付けてください。
加工条件が違ったり、プレス時に段差があると後々の剥がれや色落ちに繋がりますので注意してください。
プレス後、アプリを剥す際も温かいうちに剥すのか冷めてから剥すのかが決められています。
【動画解説】カッティング用熱転写シートの使い方
カッティング

プリント用シートと大きく違うのことが糊面からカットすることです。
アプリ貼りを必要としませんが、データを反転にしてミラーカットをする必要があります。
ほとんどのカッティングマシンは、付属のソフトにデータを取り込む時に自動でデータを反転にしてくれる機能があります。
その為、データを反転で作成する必要はありませんが、設定を忘れずに行うかデータ側で反転するようにしてください。
カス取り

カッティング後に余分なシートを除去します。
Siser社の熱転写シートはカス取りがしやすいのが特徴で、専用のカス取り棒を使用すると簡単にカス取りができます。
カス取りがしにくい場合は、アイロンプレス機などで少し温めるとより簡単にカス取りが可能です。
プレス加工

対象物に乗せて位置を調整します。
決められたプレス条件に従い熱圧着して貼り付けてください。
加工条件が違ったり、プレス時に段差があると後々の剥がれなどの不良に繋がりますので注意してください。
プレス後、アプリを剥す際も温かいうちに剥すのか冷めてから剥すのかが決められています。
プリントとカッティングの仕上がりの違い

プリント用熱転写シート | カッティング用熱転写シート | |
---|---|---|
カラー数 | フルカラー(機械によってメタリック加工も可能) | 1色〜数色(重ね貼りで表現) |
シート表面 | マットかグロスが多い | 多数の種類がある |
必要な設備 | プリンター、カッティングマシン、アイロンプレス機 | カッティングマシン、アイロンプレス機 |
設備一式の導入費用 | 約300,000円〜 | 約80,000円〜 |
鮮やかさ | インクにより大きく変わる | 発色が良く、鮮やか |
デザインの自由度 | 印刷ができるので自由自在 | カット成形のみ |
作成可能物 | Tシャツ、パーカー、スポーツウェア、ジャンパー、トートバッグ、マスク、キャップ、シューズ、etc |